A.
予防接種を受ける前に
インフルエンザワクチンは、ウイルスの増殖にふ化鶏卵を使っているため、
わずかながら卵由来の成分が残っています。
近年は高純度に精製されているのでほとんど問題となりませんが、
卵を食べるとじんましんや発疹が出たり
口の中がしびれるような強い卵アレルギーがある場合は、
接種を避けるか注意して接種する必要があります。
予防接種を受けたら
● 接種日は過激な運動は避けて、注射部位は清潔に。
● 接種日の晩は、入浴しても差し支えありません。
● 高熱やけいれんなどの異常反応や、体調の変化があれば、
速やかに医師の診察を受けてください。
● 30分以内に急な副反応が起こることがまれにありますので、
その間は様子を観察し、医師とすぐ連絡が取れるように。
● 2回接種される方、または13歳未満の方は、1~4週間の間隔
をおいて接種しますが、効果面から4週間間隔が望まれます。
● 次回の注射の時は反対の腕に、あるいは同じ腕でも、前回と
違う場所に接種を受けてください。
インフルエンザワクチンでの副反応
副反応は一般的に軽微です。
注射部位が赤くなる、腫れる、硬くなる、熱をもつ
痛くなる、しびれることがありますが、
通常は2~3日で消失します。
発熱、悪寒、頭痛、倦怠感、一過性の意識消失
めまい、リンパ節腫脹、嘔吐・嘔気、下痢、関節痛、筋肉痛
などもおこることがありますが、
通常は2~3日で消失します。
過敏症として、発しん、蕁麻疹、湿疹、紅斑かゆみ
などもまれに起こります。
強い卵アレルギーのある方は
強い副反応を生じる可能性がありますので
必ず医師に申し出てください。
非常にまれですが次のような副反応が起こることがあります。
1.ショック、アナフィラキシー様症状(蕁麻疹・呼吸困難など)
2.急性散在性脳脊髄炎(接種後数日から2週間以内の発熱、
頭痛、けいれん、運動障害、意識障害など)、
3.ギラン・バレー症候群(両手足のしびれ、歩行障害)
4.けいれん(熱性けいれんを含む)
5.肝機能障害、黄疸
6.喘息発作。
このような症状が認められたり、疑われた場合は、
すぐに医師に申し出てください。